CONCEPT

奥三河トレイルが繋がり10周年!

はじまりから10 年、次のステージへと繋がる奥三河トレイルランニングレースは今年10年の節⽬を迎えます。
2015 年に繋がったその道は、険しい⼭々を駆ける厳しさと、⼭深き地域に暮す⼈たちの温かさや、おもてなし溢れるレースとして、これまで多くの皆様に愛されてきました。
今年は昨年⼤会より新設された「Tokai Nature Trail 30k」はもちろん、愛知県最⾼峰の茶⾅⼭⾼原を起点とし、奥三河の⼤動脈ともいえる東海⾃然歩道を繋ぐ「PowerTrail 60k」を10周年記念⼤会として再び輝かせます。
いずれのカテゴリーも旅のゴールは湯⾕温泉郷。
この10 年の原点ともいえる場所にて皆様をお迎えいたします。
これまでも観光振興、地域活性化はもちろん、⼤会を通じ様々な地域課題に向き合う中、昨年より地域を中⼼とした新たな運営体制で臨む、奥三河トレイルランニングレースで私たちが果たす役割は「地域社会への貢献」です。新体制の元、これまで以上に地域住⺠の皆様や地元企業様など連携を深める中、改めてこの奥三河地域の⼤きな可能性を感じています。
これからの未来に向け、奥三河トレイルランニングレースが⽬指すものは、地域との繋がりを育み、それを⼟台とした⼒強い連携を図りながら、アウトドアアクティビティーを通じて⾃然との調和、共⽣を深めていくことです。競技としての魅⼒だけでなく、地域コミュニティーの形成やその持続、次世代のために⾃然環境保全に取り組むなど、⼈と⾃然の新たな循環を育んでまいります。そしてこの記念⼤会を起点とし、皆様にも奥三河の更なる魅⼒を体感、共感していただける、ダイナミックで、よりコンセプチュアルな新たなレース像を今後描いて参ります。
このように厳しくも温かさに包まれる奥三河トレイルランニングレースの記念すべき節⽬の年、皆様の挑戦を奥三河に暮す私たち⼀同、⼼よりお待ちいたしております。

自然と人と、心を結びながら走る旅
奥三河トレイルランニングレースの魅力

コースプロデューサー
⽯川弘樹(プロトレイルランナー)

トレイルランニングは、単に山を走るだけのスポーツではありません。
それは、“土地の物語”と出会い、“人の温かさ”に触れ、“自分自身”と向き合う旅でもあります。
僕にとって奥三河は、そうした旅の原点ともいえる場所。
このエリアに広がる自然は本当に豊かで、レースの序盤に舞台となる茶臼山周辺の景色は美しく、愛知県最高峰というだけでなく、これからスタートするレースの始まりに期待を膨らませてくれます。

その後続く里山は変化に富んだトレイル、林道をくだり基調で抜け、辿り着く岩古谷山の厳しい岩場、鞍掛山の穏やかな森。トレイルはまるで人生のように、アップダウンと変化に富んでいます。そして東海自然歩道に足を踏み入れれば、ひたすら尾根をゆくハードな中にもよく整備された道と昔ながらの里山風景に、レースならではの優越感を感じ、疲れているはずなのに自然と心が整っていくのを感じます。
走りながら目にする新城の千枚田、棚山の山里では、地元の方々の暮らしと自然が見事に調和しています。
棚田を守り続ける人々の努力を思うと、その風景の中を走らせてもらえること自体が、ありがたい体験です。

そして忘れてはならないのが、レースを支えてくれている地域の皆さん。
エイドステーションで手作りの料理や地元の食材を提供してくれるお母さんたち、交通整理をしてくださるスタッフの方々、沿道で力強い声援を送ってくれるお年寄りや子どもたち。
レース当日はもちろん、準備段階から力を尽くしてくれている役所の方々や地元の関係者の皆さんの存在があってこそ、この大会は成り立っています。

今回のゴールの湯谷温泉では、ここまでたどり着いた選手を讃えるかのような浮石橋はレッドカーペットにも感じる風情のある一本橋、ゴール後は温泉に浸かりながら体の疲れを癒しつつ、楽しくも辛く走った思い出を振り返れば心の深い部分まで満たされる。
そんな、すべてに感謝したくなる時間が待っています。

奥三河は、自然の美しさと、人のぬくもりが共にある場所。
この地で走ることは、単なるスポーツではなく、地域と繋がる“体験”であり、“学び”でもあり、競技としての心身の”戦い”の場でもあります。

だからそんな魅力があって僕は、何度でもここ奥三河へ戻ってきたくなるんです。

Partners

Supporters